
ランドセルはネット通販でも買うことが出来ますが、デザインやカラー、機能性だけで購入を決めてしまうのは危険です。
どこのランドセルメーカーもお子様に背負いやすいランドセルを考えて作られていますが、どんなお子様にもピッタリになるわけではありません。
どのようなランドセルでも必ず実際に背負ってフィット感や重さを試してみる必要があります。
しかも、ランドセルをただ背負うだけではいけません。
ランドセルは正しく背負わなければ本当にピッタリのものを見つけることが出来ません。
そこで、こちらでは正しい試着方法や試着に役立つ情報をお届けします。
目次
ランドセルの正しい試着の仕方
正しい試着方法を知っているとお子様にピッタリのランドセルを選ぶときにとても役立ちます。
また、ランドセルがお子様の体に合っているか確認する為の試着時のチェックポイントもご紹介します。
チェックポイントを体が成長に合わせて最適に背負えるように調整するときにも使えます!
ランドセルの試着方法
それでは、まずはランドセルの正しい試着方法からご紹介していきます。
- まずはまっすぐの姿勢でランドセルを背負います。
- 肩ベルトの付け根が肩に当たるように長さを調節します。
- 左右の肩ベルトの位置が対象になるように合わせます。
- ランドセルの中に「重し」になるものを入れます。
- 大きく体を動かし、背負い心地を確認します。
体を動かす時は周りに注意しながら、大きく腕を振ってみたり、実際に歩いてみてください。
つぎは試着時にチェックしてほしいポイントをご紹介します。
試着時のチェックポイント
チェックポイント① 肩ベルトの付け根が立つように体に当たっているか?
肩ベルト付け根が肩から背中にかけて沿うよう立ち、隙間ができていないか確認してください。
隙間ができていると重心が後ろに下がり重く感じてしまいます。
また、このとき横から見てランドセルが縦にまっすぐになっているか確認してください。
ランドセルが斜めを向いている場合は体に負担がかかりやすくなってしまいます。まっすぐになるように位置やベルトの長さを調整してあげてください。
チェックポイント② 左右の肩ベルトが均等に肩にかかっているか?
左右の肩ベルトの位置を合わせたときに、どちらかのベルトが浮いていたり、どちらか一方だけで支えられていないか確認してください。
ランドセルの位置が体の中心にきていないとこのようにズレてしまうことがあります。ズレていると正しく試着できませんのでしっかり合わせてあげましょう。
チェックポイント③ ランドセルを背負って体に強く当たる部分はないか?
背負った際に背中・腰・肩・脇・肩ベルトのバックル部分、などランドセルがあたる部分で強く負荷がかかる場所はないか確認してあげてください。
この際にランドセルの中にある程度の「重し」を入れてあげると分かりやすくなります。
重しがない場合は背負った状態でランドセルの底面から軽く真下に引っ張ってあげてみてください。
ちなみに、重しの参考程度に現在の小学校の教科書の総重量の重さは約8kgになります。 ※重しはランドセルが傷つかないものにしましょう。また、重しを入れる前に必ず店員さんに確認を取ってから行ってください。
アドバイスポイント分からない時は専門家に聞く
こちらでご紹介した試着方法でお子様に最適なランドセルを見つけていただければ幸いですが、ひとつだけ気をつけて欲しいことがあります。
それは、お子様の中にはランドセルのカラーやデザインが気に入ってしまうことにより、背負い心地が悪くても「我慢してしまう」場合があるということです。
すこし違和感を感じていても我慢してしまうと、あとで試着では感じなかった負担が大きくなります。特に通学時間が長いお子様はより負担が大きくなるので注意が必要です。
このように試着したランドセルが本当にお子様に合ったいるのか不安なときはお店の人に聞いてみましょう。
もしも、可能ならばママさんがそのランドセルを背負ってみるのもいいでしょう。
実際に背負ってみると分かることも多いと思います。
試着するならメーカー直営店がいちばん
実際にランドセルを試着しやすい場所としては、イオンやニトリなどの全国にある大手流通グループですが、こういったお店にはランドセルに詳しい専門家の方がはあまりいません。
そこで試着場所にオススメするのがランドセルメーカーの直営店です。
ランドセルメーカー直営店でランドセルに詳しい専門家の方にその場でアドバイスをして貰うことで、ランドセル選びもスムーズになります。
また、「直営店が近くにない」もしくは「直営店がない」といった場合のメーカーでも、ランドセルの展示会や試着会を開催してくれることがあるので機会があればぜひ参加してアドバイスを聞いてみてください。
ランドセルを試着したとき背中に隙間があったらダメ?
「子供にランドセルを背負わせてみると背中との間にスキマができたけど、やっぱりピッタリ合っていないのかなあ・・・。」
と、実際にランドセルを試着した時に悩むご家族さまもいらっしゃると思います。
ランドセルを試着した時にランドセル本体と背中の間にできる「スキマ」。
じつはこのスキマがランドセルと背中の当たる「上部」と「下部」どこに出来るかで、全然意味が変わってくるのです。
ランドセルの上部分にスキマが出来る場合
背中の上部、ちょうど背カン周辺のクッションが当たる部分にスキマが出来ている場合は、ランドセルの重心が体から離れてしまい重く感じやすいので最適ではありません。
肩ベルトの長さを調節したり、「立ち上がりベルト」機能がついたランドセルを背負って見てください。
ランドセルと背中との間に手のひらを入れてスッポリと簡単に入らなければOKです。
ランドセルの下部分にスキマができる場合
下部分とは、お子さまの腰のくびれあたりのことを指します。
この部分に出来る隙間は、特に気にされる必要はありません。
小学校入学前のお子さまは、小さい子供特有の「S字体型」をしており、お腹が前に出るような姿勢になっています。
ですので、どうしてもランドセルの下部分のクッションが腰やおしり部分で支えられるので、腰のくびれの位置に隙間ができてしまいます。
S字体型は成長とともにまっすぐになっていくので、大きくなると背中にピッタリとフィットするようになります。
ただし、お子さまが腰やおしりが「痛い」と言われる場合は、背中のクッションの形が違うものや、柔らかいランドセルを選んであげてください。