
可愛いわが子には「奮発して高級なランドセルを買ってあげたい」と思うママさん達もいらっしゃるでしょう。
最近では、高級ブランドやアパレルブランドが展開している「高級ランドセル」があります。10万円を超えるものも少なくないですが「おしゃれ」だと人気が出てきています。
しかし、そのような「高級ランドセル」を当サイトはあまりおすすめしません。
10万円以内でも十分に「おしゃれ」で「機能性もバッチリ」なランドセルがたくさんあるからです。
この記事では実際に「高級ランドセル」ってどういうものなのかを紹介しながら、手を出しやすい価格でおすすめのランドセルをご紹介していきます。
目次
高級ランドセルを見てみよう!
そもそもブランドが展開する「高級ランドセル」にはどういうものがあるのか?という疑問や興味があると思います。
まずは、「高級ランドセル」をいくつかご紹介します。
ミキハウスのランドセル
引用元:ミキハウス
子ども服、ベビー服で有名なブランドミキハウスの高級ランドセルです。
値段は20万円越えの21万6,000円!
最高級の革「コードバン」を使用し、落ち着いたデザインながらミキハウスならではの高級感のある仕上がりになっています。
ANNA SUIのランドセル
引用元:ANNA SUI
女性用有名アパレルブランドの「ANNA SUI」のキッズ、ベビー用ライン「ANNA SUI mini」のランドセルです。
アパレルメーカーらしく目を引く刺繍やブランドロゴが可愛いランドセルです。
価格は、12万9600円。
ANNA SUIといえば、ブランドのイメージカラーは紫。ランドセルに紫色を採用したものが多くあるのが特徴です。
夢こうろ染のランドセル
引用元:鞄工房山本
平安時代から天皇のみに許された第一礼装である「黄櫨染(こうろぜん)」というものがあります。
これを染色作家の奥田祐斎さんが研究、アレンジをして現代に蘇らせた特別な染め方が「夢こうろ染」になります。この鞄工房山本のランドセルはその「夢こうろ染」の技術を使ったランドセルになります。
価格は17万9千円。
光が当たることによって色が変化する夢こうろ染で最高級素材のコードバンを染め上げています。屋外と屋内で色味が変わる珍しいランドセルに仕上がっています。
毎年十数個の数量限定生産のランドセルになります。
ペローニのランドセル
引用元:楽天(ペローニ)
ペローニ(Peroni)は、イタリアのフィレンツェにある革製品ブランドです。
豪華な革細工や宝飾品を散りばめたアルバムなど、高級な革製品を作ることで有名なブランドになります。
そのペローニが出しているランドセルになります。
価格は、17万2800円。
総ヌメ革のハンドメイドの高級ランドセルになります。
レクサスのランドセル
出典:prtimes
高級スポーツカーのひとつLEXUS。それに使われているカーボン繊維と同じ素材が使用されているランドセルです。
軽量な上に丈夫なことが売りで、水にも強いとのこと。
価格は15万円。
最先端素材が使用されているランドセルで、「軽い」「丈夫」「水に強い」ということで将来性に期待が持てるランドセルになります。
高級ランドセル(10万円以上)は必要がない!その理由は二つ!
ここまでブランドランドセルを見てきました。
しかし、冒頭でもお伝えしたとおり、当サイトは高級ランドセル(10万円以上)をオススメしていません。
その理由は、次の2点になります。
- 性能は10万円以内で十分!
- いじめや誘拐のリスクが高くなる
ランドセルの性能は10万円以内で十分!
ランドセルの性能は価格に比例しています。
安すぎるランドセルよりも、ある程度値段が高いランドセルのほうが「性能」「機能性」などいろいろな面が優れています。
しかし、10万円を超えてくると性能の差はほとんどなくなります。
じゃあ何故高いのかというと、10万円を越えてくる部分は、ブランド価値や特殊な技術分ということになります。
洋服で考えるとわかりやすいのですが、高級ブランドの値段のほとんどは「ブランド価値」で値段が上がっていますよね。
同じようにランドセルも素材の良さや機能性という部分では、10万円以内で十分な性能のものを買うことが出来ます。
いじめや誘拐のリスクが高くなる
あまりに高いランドセルを使っていると、誘拐のリスクが高まる恐れがあります。
17万もするランドセル〜...!!( ̄▽ ̄)
いや、たしかにオシャレだし素敵だけど...
誘拐してくださいといいながら歩いてるようなものでは...( ;´Д`)#ビビット#ペローニ#ランドセル pic.twitter.com/Ms38u3Ffv0— ゆうたまごさん (@yu_tamagosan) 2016年7月4日
アナスイのランドセルww
誘拐され易そうww
ターゲットとして、とても分かりやすい目印だよねw
親は、自己満を背負わせるか、安全を守るかの選択!
— はなかご (@pet_Green63) 2018年7月11日
「高級ランドセルを使っていると誘拐される確率が上がる」というデータはありません。
しかし、たくさんのママさん、パパさんが懸念を示しています。
目立つデザイン出なければ、というのであればランドセルメーカーで、性能の良いものを買い与えてあげるほうがよいと思います。
また、あまりにも奇抜すぎるデザインのランドセルなどは、いじめの原因になるかもしれません。
最近はカラーバリエーションが増え、男の子が赤系統のランドセルを背負っていたり、女の子が黒ベースのランドセルを背負っていても不思議じゃない時代になりました。
だから、色だけでいじめの原因になることはほとんどなくなりました。
しかし、あまりにも奇抜なデザインのランドセルだと、さすがにからかいやいじめの原因になる可能性が捨てきれません。
ANNA SUIのランドセルはオシャレですが、さすがにランドセルメーカーの装飾系ランドセルと比べても少し過剰かなと私は思います。
高級なランドセルは奇抜なデザインのものもたくさんあります。
同じように予算を出して子供に買い与えるなら、安心して背負わせることの出来るランドセルを選びたいですね!
ランドセルはブランドよりも信頼できるメーカーを選ぼう!
ランドセルを選ぶ上で大切なのは、値段以上に「信頼できるメーカー」かどうかです。
例えデザインがとても可愛い高級ランドセルだとしても、ランドセル専門のメーカーと比較して本当に子供のことを考えて作られているか?という部分は疑問が残ります。確かにブランド価値というものはありますが、高級ブランド品を買い与えることは親の見栄であると私は考えています。
子供にとっての「可愛い」や「かっこいい」が、親にとっての「高級ブランド」と必ずしも一致しないからです。
そのため、ブランドとしてみるのであれば「ランドセルメーカーとして信頼できるブランド」を選ぶほうがよいでしょう。
信頼できるブランドを選ぶための基準は、次の通りです。
- カラーバリエーションはどのぐらいあるか?
- 6年間の保証はあるか?
- 革の種類
- 丈夫さ
- 背負いやすさ
カラーバリエーションはどのぐらいあるか?
お子さんの好みの色などの希望を反映しつつ良いものが選べるほうがいいですよね。
そのため各メーカーがどのぐらいのカラーバリエーションを取り揃えているかは大切なポイントです。
例えば、ベースは黒っぽい色がいいけれど、赤も好き!というお子さんには、ステッチカラーで赤が入ったランドセルがあるメーカーを選択することができますよね。
男の子に人気の色、女の子に人気の色については、それぞれ次の記事でまとめていますので、参考にしてみて下さい。
6年間の保証はあるか?
ランドセルは小学校の6年間使用するものです。
そのため、壊れてしまったときに直せないと大問題です。
だから、多くのランドセルメーカーは修理保証をしてくれています。
6年間の修理保証は、必須条件と言えるでしょう。
こちらの記事でご紹介するメーカーはすべて修理保証がついているメーカーになります。
革の種類は選べるか?
ランドセルに使われる革には、3種類があります。
- コードバン
- 牛革
- 人工皮革(クラリーノなど)
上から順に値段が高く、下に行くほど安価になります。
また、丈夫さや重さも上から順に軽くなっていきます。
高級という意味では、コードバンになりますが、当サイトは、クラリーノ素材もオススメしています。
特に「クラリーノ エフ」は本革に近いシボ感(表面の凹凸)があるため、みための高級感もあり、素材としては安価なのに軽くて丈夫というお子さま目線でとてもよい素材になります。
予算に応じて革の種類が選べるかどうかというのもメーカーを選ぶ上で大切なポイントですね。
丈夫さ
革本来の丈夫さに加えて、ランドセルとして強度がしっかりしているかも重要なポイントです。
例えば、天使のはねで有名なセイバンは「タフかるプレート」という丈夫なプレートを入れることで、ランドセルのつぶれにくさをしっかりと確保しています。
引用元:セイバン
このように各ランドセルメーカーはランドセルがしっかりと6年間使用できるように様々な技術を取り入れています。
背負いやすさ
ランドセルが背負いやすいかどうかは、お子さんにとってとても重要なポイントです。
例えば、セイバンの代名詞「天使のはね」は、両肩部分が立ち上がるようになっています。
この仕組みによって肩が立ち上がり、体にフィットすることでより背負いやすくなっています。
引用元:セイバン
ランドセルは6年間使用するものですので、メーカーが6年間を意識してあらゆる体格にあわせて背負いやすい設計になっているかがポイントになります。
おすすめランドセルメーカーの9社の比較
おすすめランドセルメーカー9社を簡単に比較してみました。
メーカー | カラー | 革の種類 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
セイバン(天使のはね)
|
28モデル
最大6カラー |
コードバン
牛革 人工皮革(クラリーノ) |
天使のはね
タフかるプレート スタイルキーパー 2重巻き構造 |
486,000円
~ 918,000円 |
フィットちゃん
|
45モデル
最大10カラー |
コードバン
牛革 人工皮革 |
フィットちゃん背カン
トリプルガード |
37,000円
〜 97,200円 |
ふわりぃ
|
28モデル
最大16カラー |
人工皮革 | 37,908円
〜 62,640円 |
|
キッズアミ
|
13モデル
最大9カラー |
コードバン
牛革 人工皮革 |
ウィング背カン
新3D連尺 パワフルガード スーパーダブルプレス |
57,240円
〜 98,280円 |
ララちゃん
|
8モデル
最大12カラー |
人工皮革 | 立ち上がりベルト機能がない | 40,000円
~ 73,000円 |
conosaki
|
5モデル
最大8カラー |
人工皮革 | 62,640円
~ 74,520円 |
|
土屋鞄
|
11モデル
最大12カラー |
コードバン
牛革 人工皮革 ヌメ革 |
立ち上がりベルト機能がない | 59,000円
〜 120,000円 |
鞄工房山本
|
19モデル
最大9カラー |
コードバン
牛革 人工皮革 |
立ち上がりベルト機能がない | 59,000円
〜 179,000円 |
池田屋
|
13モデル
最大12カラー |
コードバン
牛革 人工皮革 |
立ち上がりベルト機能がない | 42,120円
~ 91,800円 |
青色は、背負いやすさに関わる部分
赤色は、丈夫さに関わる部分
高級ランドセルに劣らないおすすめランドセルメーカーの3社
高級ブランドに劣らない、おすすめのランドセルメーカー3社をそれぞれの簡単な特徴と共にご紹介します。
セイバン
天使のはねで有名なランドセルメーカーのセイバンは、丈夫さ、背負いやすさで業界トップクラスです。
代名詞ともいえる「天使のはね」は、お子さんがしっかりとランドセルを背負うことが出来、ランドセルと背中がぴったりと密着することで後ろにかかる重さを軽減しています。
この構造によって、実際の重さよりもお子さんはランドセルを軽く感じることが出来るのです。
「タフかるプレート」は、軽くて丈夫な芯材でコの字型の「321構造」を内臓しています。
この構造によって、50kgもの圧力に耐えうる耐久性を実現しています。
潰れやすい大マチにも「スタイルキーパー」という変形防止樹脂やワイヤーを搭載しています。
この構造によって、ぎゅっとおしても変形しないつぶれにくい耐久性を実現しています。
ランドセルを背負ったときに一番ぶつけやすい角の部分には、「2重巻き構造」を採用しています。
しっかりと角をガードしてくれるため、ランドセルの角がつぶれにくく、高い耐久性に一役かっています。
フィットちゃん
フィットちゃんは株式会社ハシモトが手がける人気ランドセルブランドです。セイバンと並ぶ有名メーカーのひとつでもあります。
天使のはねと同じく肩ベルトの付け根を立たせる機能がついた「フィットちゃん背カン」を採用しているので、ランドセルを軽く背負うことができます。
天使のはねとの違いは、左右が別々にスライドすることでより着脱がしやすいなっている点です。
やはり天使のはねと同じように背中にぴったりと密着するようになっているため、実際よりも軽く感じさせることができます。
体に沿うように湾曲した肩ベルトはランドセルをしっかりと安定させる効果があります。
ランドセルが安定すると重心が安定しますので、背負っているお子さんはランドセルを寄り軽く感じることができ、負担も軽減することが出来ます。
変形しやすい大マチ部分は、背中側にある補強用の芯材に、サイドと一体型の強化プレートをあわせた「トリプルガード」で型崩れを防いでいます。
この構造によって、変形しやすい大マチ部分をしっかりとカバーし、型崩れを防いでいます。
ランドセルの中でも擦れやすい・痛みやすい部分である「大マチの取り出し口」「肩ベルトの調節穴」「ヘリ」の部分は、生地が2重になっています。
この2重補強によって、ランドセルの頑丈さを保ち、型崩れを防ぎ丈夫さを保っています。
キッズアミ
キッズアミのランドセルは、ランドセルを作って60年のナース鞄工のブランドです。知名度こそ上記2社に譲りますが常に進化を続ける老舗のランドセルメーカーです。
キッズアミは「ウィング背カン」です。フィットちゃんと同様に左右が別々にスライドするギミックと、天使のはねと同じようにしっかりと体に密着するようにできているため、後ろ向きにかかる重さを軽減しています。
また、別々にスライドするギミックによって着脱も簡単になっています。
キッズアミの肩ベルトは「新3D連尺」という立体的名カーブで体にフィットしやすくなっています。
しっかりと体に密着するためランドセルの重心が安定しますので、背負っているお子さんはランドセルを寄り軽く感じることができ、負担も軽減することが出来ます。
変形しやすい大マチ上部には「パワフルガード」や「スーパーダブルプレス」とよばれる強固な特殊プレートを内蔵しています。
このプレートがランドセル本体の型崩れを防ぎ、ランドセルがつぶれにくくなっています。
当サイトの一押しランドセルは「セイバン」の「ホマレ」
ここまで高級ランドセルに劣らないおすすめのランドセルメーカーをご紹介してきました。
その中でも当サイト一押しのランドセルは、天使のはねで有名な「セイバン」の高級ランドセル「ホマレ」です。
このランドセルは「いいランドセルを買ってあげたい」という親心と、子どもにとって必要な「機能性」を備えているオススメの高級ランドセルになります。
引用元:セイバン
セイバンの「ホマレ」は、シンプルなデザインながらコードバンを使用したワンランク上の高級感あるランドセルです。
カブセにコードバンを使用した「アンティークコードバン」と牛革を使用した「プレミアムレザー」の2種類があります。
素材としての高級感に、しっかりとランドセルメーカーとしてのセイバンの技術が詰まっており、ただ「高級なだけ」のランドセルではなく、「天使のはね」の技術をはじめとした「しっかりとしたランドセルとしての機能性」を持ったランドセルになります。
ホマレアンティークコードバンが、91,800円。
ホマレプレミアムレザーが81,000円。
どちらも10万円以内におさまっていながら、しっかりとした高級感のあるランドセルです。
ランドセルとしての機能性もバッチリなので、「高級なランドセルを買ってあげたい」というママさんやパパさんにぴったりのランドセルと言えるでしょう。
また、シンプルゆえにランドセルカバーなどでアレンジがしやすいため「デザインのかっこいいランドセルがいい」といったお子さまの要望にたいしても、もともとのシンプルなデザインのよさを損なうことなく、背景が透けているランドセルカバーを用いることでワンポイントのオシャレを追加することも可能です。
デザインランドセルは低学年の内はいいけれど、高学年になると背負うのが躊躇われる。なんていう悩みも簡単に解決することが出来ます。
高級ランドセルとは、機能性を備えたランドセルのこと!
ここまで高級ランドセルと、おすすめランドセルメーカーについてご紹介してきました。
高級なブランド品は、大人の私たちがもらうと嬉しいものですが、お子さまにとってはブランド品の持つ「ブランド価値」よりも「機能性」のほうが大切です。
高級なランドセルの購入を検討されているのであれば、オシャレさだけを重視せずに「素材の良さ」や「機能性」の部分にも注目して選んでみることをオススメします。