ランドセルの人気ブランドのひとつ『中村鞄』さんなどで取り扱われている『牛革ボルサ』という生地をご存知でしょうか?

牛革などの天然皮革ランドセルをお探しの方なら、一度は目にしたことがある名前かも知れませんね。

しかし、意外とどんなランドセル素材なのかまでは知られていないのではないでしょうか。

そこで、こちらでは独自にランドセルの『牛革ボルサ』について調査し、まとめてみました。

ランドセルの『牛革ボルサ』とは?

はじめに牛革ボルサとは、どんなものであるのか解明する為に、まずは牛革ボルサのランドセルを取り扱う『中村鞄』さんなどのメーカー・ブランドさんで解説している情報をまとめてみました。

すると、共通する特徴として次のようなことが分かりました。

『牛革ボルサ』とは
  • 樹脂などで革の表面をコーティング加工した天然皮革である
  • 耐久性に優れ、キズや水濡れに強い

しかし、最近の天然皮革ランドセルは、『ヌメ革』と呼ばれるもの以外、ほとんどの革に樹脂などで撥水加工が施されており、水濡れにも強く作られています。

耐久性においても他の牛革との違いが分かるようなデータはみつからず、大きな特徴とよべるものは分かりませんでした。

 

そこで、他の大きな特徴となるものを探るべく『加工方法』に注目してみることにしました・・・が、なんと残念なことに加工方法についても明確な情報が見つかりませんでした。

なぜここまで情報が無いのか不思議なくらいです。

 

しかし、加工方法の調査中に面白いものをみつけましたのでご紹介したいと思います。

イタリア生まれのオイルレザー『ボルサ』

その面白いものとは、『ボルサ』とよばれる本革が存在したことです。

『ボルサ』とは、イタリアの有名なタンナー(天然皮革を製造する人、もしくは会社)『テンペスティ社』が手がけるオイルレザーとよばれる種類の革の名前です。

 

丁寧にタンニンでなめした革を、じっくりオイルを染みこませることで、「しっとり」としたしなやかな質感と美しい光沢が表面にあらわれます。

『ヌメ革』のように経年変化が楽しめる本革で、キズが付きやすくお手入れが必要です。

ただし、オイルを染みこませている分、ヌメ革より多少は水濡れに強いようです。

※ランドセルに適しているほどの撥水性はないようです。

ランドセルの『牛革ボルサ』は風合いを似せた素材?

「なるほど、この『ボルサ』と呼ばれるオイルレザーがランドセルに使われる『牛革ボルサ』なのか!」

と思われた方には大変申し訳ないのですが、残念ながらこのオイルレザーとの関係性についての確かなデータも見つかりませんでした。

 

仮に、このオイルレザーを素材に使用していたとしても、ランドセルに適した素材にするために表面を樹脂などでコーティングしてしまっては、オイルレザー本来の特徴はほとんど活かすことはできません。

他の撥水加工された牛革ランドセルと比べても大きな違いは生まれないでしょう。

 

ただ、もしかすると『牛革ボルサ』は、このオイルレザー『ボルサ』の質感に似せて作られたことからこのように呼ばれるようになったかもしれないのでは?という考察まではできるようになりました。

『牛革ボルサ』はランドセルに適しているのか?

結局のところほとんど『牛革ボルサ』の特徴と呼べる明確なものは見つかりませんでしたが、ランドセルの素材としての性能が悪いのかというとそういうわけではありません。

撥水加工がされていますので、お手入れも簡単でお子さまでも取り扱いやすいランドセルに適した素材のひとつといえます。

ただし、ランドセルに必要な性能として特別優れた点もなく、他の撥水加工された牛革ランドセルと大きな違いがあるように感じません。

ですので、『牛革ボルサ』のランドセルにこだわる必要はないと当サイトは感じます。

牛革ランドセルにこだわるなら実物をチェック

もしも、牛革などの天然皮革ランドセルにこだわるのであれば、実際に取扱店舗や展示会で実物をチェックしてみるのが一番です。

なぜなら、ほとんどの天然皮革ランドセルは、表面が樹脂で覆われてしまっているので、素材となっている革が良質なものなのか名前だけでは判断できないからです。

実物を触ったときの柔軟さ、重み、質感、見た目の美しさなどを見て、一番気に入ったランドセルを選ぶことをおすすめします。

 

ランドセルの天然皮革について詳しくはこちらの記事にまとめています。

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